債務整理をする際の注意点
どうしても債務整理をすることになってしまった場合、実際に行う前にあらかじめ気を付けておきたいポイントがあります。
それを考えて対策をとっておくことが、トラブルを最小限にして、自分もあとあと困らないようにすることに繋がります。
では、どんなことが債務整理の注意点になるのでしょうか。
対象となる債務に保証人がいる場合の注意点
まず、債務に保証人がいた場合です。
保証人も本人同様に債務の責任があるので、本人が支払えないと保証人に請求が移ります。
もし自己破産など借金を全額支払わない方法をとる場合は、保証人が支払うことになります。
もし、その保証人も支払が難しければ、破産することになり、金融事故を起こした事になってしまいます。
つまり、自分だけでなく相手にも迷惑が掛かってしまいます。
任意整理などの債務整理にすると、整理する案件を選ぶことができるので、自分だけの契約分だけを対象にするなどの配慮をすることも可能です。
どちらにしても自分だけでなく、他の人の生活も大きく関わってくるので、よく相談してからの方が無難です。
債権者が銀行の場合、口座が凍結されます
また、もう1つの大きな注意点が銀行口座です。
債務整理を申告すると銀行口座は凍結されます。
これは債務整理するにあたって、返済できる財産をおさえて、返済に充てるからです。
確かに、少しでも返済に充てる努力をさせる意味としては当然です。
ですから、銀行口座は使えなくなります。
残高があっても引き出せません。
ですから、現金が口座にあっても、使えないお金となってしまいます。
そのため、弁護士料金としてとっておいたり、公共料金を口座から自動引き落としにしている場合なども利用できなくなります。
それらの支払方法の変更や、現金を手元に置いておくなどの対処をしておく必要があります。
口座は債務整理が終わった後、すぐに解消されない場合もありますので、長い目をもって対処しておくことが重要です。
せっかく弁護士に依頼して債務整理をしても、支払うお金が凍結されているとなっては支払ができません。
これでは信用問題になってしまいます。
まずは、事前に必要なことを行ってから、本格的な手続きを進めることが大切です。
注意点を先に確認しておき、全て整ってからにすると、後で自分が身動き取れない状態になることを抑えることができます。
専門家に依頼する方が多いと思いますが、そのあたりの情報やアドバイスをもらうことも忘れてはなりません。
また、自分である程度進めていれば、債務整理自体もスムーズに進められるので、解決の時間を短縮させることにもなります。